やけど
やけどの治療法
やけどは皮膚の外傷の一部で、形成外科が専門科です。広範囲では入院治療が必要となります。
やけどをした場合、まず20~30分くらい冷やすことが重要です。
1度熱傷(軽いやけど)
強い日焼けの状態を想定して下さい。
発赤を伴いヒリヒリと痛みます。数日後に表面がカサカサ・ザラザラして表層の角質層が剥がれ落ちます。治療は、初期には炎症止めの軟膏(ステロイド入り等)を外用し、その後は保湿に努めます。
浅達性2度熱傷
約2週間以内に治癒します。一般的には目立った瘢痕は残りません。
抗生剤入りの軟膏を外用することが多く、場合によっては水泡を除去する治療を行います。
深達性2度熱傷
治癒に2週間以上かかります。面積が広い場合は皮膚移植等の手術が必要なことがあります。
目立つ熱傷瘢痕や手術瘢痕が残ります。治療は、初期には感染を抑える抗生剤入りの軟膏を外用することが多く、その後は熱傷潰瘍に対する軟膏治療を行います。
必要に応じて、創傷治癒促進剤含有軟膏や創傷被覆材などを用います。適切な薬剤の選択が早期治癒につながり瘢痕、色素沈着、ひきつれの形成を最小限に抑えます。
3度熱傷
3度熱傷は植皮などの治療が必要となる場合が多く、入院治療が必要になります。
入院設備のある病院をご紹介します。

浅達性2度熱傷(治療前)

浅達性2度熱傷(治療後)
やけどの応急手当
やけどの応急手当はとにかくまず冷やすことです。体の部位、年齢により一概には言えませんが、少なくとも20~30分は冷やすほうがよいでしょう。
洋服を着ている場合は、その上から冷やします。
無理に脱がそうとすると一緒に皮膚がはがれてしまう場合があるので、注意が必要です。
自分で判断・薬剤を塗布したりせず、できるだけ早く形成外科を受診してください。